あなたの猫も?分離不安症の猫だけが見せる行動となりやすい猫の特徴

猫の健康

猫の分離不安症とは、猫が大好きな人と離れることでストレスを感じ、行動や体調に異変が起こることです。
あなたの猫が分離不安症になっていないか、さっそくチェックしてみましょう。

分離不安症の猫が見せる行動

①急に暴れ出す

猫が物を落としたり騒いだり、噛んだり猫パンチしてきたり、そんな暴れる行動は見られませんか?

これは、運動量が足りず体力がありあまっていることも考えられますが、それ以外に、精神的ストレスの影響も考えられます。
大好きな家族がそばにいないことで気持ちが不安定になってしまい、問題行動を起こしてしまうのです。
気を引きたくてしている行動でもありますので、叱ったり追いかけたりしてしまうと、暴れたら相手をしてくれると学習してしまいます。
あまりかまい過ぎず冷静に対処することが大切です。

②落ち着きがない

猫が不安やストレスを感じると、同じ場所を落ち着きなくウロウロ歩き回ることがあります。
このように同じ行動を繰り返し行うことを「常同障害」といい、
例えば
・引き抜くように爪を噛み続ける
・柔らかい布を激しく吸い続ける
・しっぽを追いかけてぐるぐると回り続ける
といった行動がそうです。

1日に数回なら問題ありませんが、何度も何度も繰り返していたり、以前より頻繁にするようになったりすると注意が必要です。

③大声で鳴き続ける

分離不安の猫は、叫ぶように鳴いたり鳴き声がいつもと違ったりする場合があります。
さらには鳴き止まないのも特徴です。

ただし猫がうるさく鳴いているからといって、相手をしてしまうのはNGです。
そうすると「鳴けば要求を聞いてくれる」と猫に勘違いをさせてしまうからです。
鳴いているときは無視をして、静かにしているときに、遊んであげたりおやつをあげたり
といったご褒美をあげれば、「静かにしていればいいことがある」と猫も徐々に学習をしていきます。

根気よく一貫した対応をとり、気長に覚えてもらいましょうね。

④飼い主につきまとう

猫がまるでストーカーのようにどこまでもついてくることはありませんか?
ちょっとでも飼い主と離れると寂しくなり、ときにはトイレやお風呂の前で待っていることも…
これは、飼い主のことがとっても大好きで信頼している証拠でもあります。
自分の後をついてくる猫の姿はかわいいものですよね。

しかし、この状態が毎日のように続く場合は、分離不安かもしれません。
猫の自立をうながすために、あまりベッタリしすぎず、猫と遊ぶときとそうでないときのメリハリをつけましょう。
そして、ひとりでも楽しく過ごせるようなキャットタワーやおもちゃなどを用意してあげるといいですね。

⑤食欲がなくなる

長時間のお留守番が数日続いたときなどは、分離不安の猫にとっては非常にストレスです。
猫は非常にナイーブなため、極度のストレスを感じるとごはんを食べなくなることも少なくありません。
何日も続くと栄養失調になりますので、分離不安を予防することは本当に大切ですね。

⑥粗相をするようになる

普段は失敗しないはずのトイレを、飼い主の留守中にわざと外してしたり、部屋の真ん中でしちゃったりすることがあります。
これは、「片づけるために戻ってこないかな?」と試している行動でもあります。
また、「スプレー行為」と呼ばれる壁におしっこをする行動をとる猫もいるようです。

⑦グルーミングしすぎる

猫が同じところを舐め続け、毛が抜けてしまうことはありませんか?
ハゲたところをザラザラの舌でさらに舐め続け、皮膚に炎症を起こしたり出血したりすることもあります。

なぜこんなことをするのかというと、グルーミングには被毛を清潔に保つ目的もありますが、自分の心を落ち着けるという役割もあります。
つまり、ストレスを感じていると舐めても舐めても気持ちが落ち着かず、過剰にグルーミングをしてしまうのです。

分離不安症になりやすい猫とは?

分離不安症になりやすい猫の特徴として、品種による差はないとされていますが、一部の報告ではシャム系の猫で多いと言われています。
また、避妊したメス猫よりも去勢したオス猫で多いとも言われています。

そして環境などによる要因として、次のようなことがあげられます。
① 早期に離乳させられた
② 捨てられた経験がある
③ 飼い主が次から次へと変わった
④ 留守中に強い恐怖体験をした
⑤ 家族が多く1匹だけで留守番という状況に慣れていない
⑥ 一頭飼いで飼い主からべったりと強い愛情を受けている
⑦ ひとりで遊べる環境が整っていない
⑧ 引っ越しした
⑨ 家族の出産や就職などライフスタイルに変化があった
⑩ 高齢や病気により不安傾向が高まった

まとめ・・・動画で観る

このように、猫が分離不安になる理由はさまざまあります。
分離不安になる原因を知っておくことで私たち飼い主ができる予防はたくさんあるでしょう。
猫たちの幸せのために参考になれば幸いです。

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