目に見えない猫のストレスは、どのように対処すればよいのでしょうか?
1.見逃さないで!猫のストレスサイン9つ
①食欲が変化した
いつも通りの食事をあげているのに、食べ物を余計に欲しがったり、布や紙などをかじる
「ウールサッキング」をしていたら、ストレスの兆候かもしれません。
また、ストレスが溜まることによって逆に食が細くなり、ごはんをあまり食べなくなったり水を飲まなくなったりしてしまうこともあります。
②自分の体を傷つける
猫が過剰に体を舐め続けると、脱毛したり皮膚炎になったりします。
傷がつくほど何度もグルーミングをしているときは、何とかして気分を落ち着かせようと
していることが多いため何らかのストレスがある可能性があります。
さらにエスカレートすると手足やしっぽを噛んだり、体を執拗に掻いたりする自傷行為が見られます。
③若いのに寝てばかり
猫はもともとよく寝る動物ですが、いつも遊んでいる時間や食事の時間になっても寝ている場合は、明らかに元気がない証拠です。
また、高齢でもないのに高いところに上らない、動くものに興味を示さない、走らない、といったように猫らしい活発な行動が減ってきた場合も要注意です。
④攻撃的になる
猫もストレスがたまるとイライラしやすくなります。
触ろうとするといきなりガブリと噛みついたり、引っかいたりするときには、猫にとって何か嫌なできごとが起こっているのでしょう。
猫は本来、争いを避けるのですが、同居猫に恐怖を感じて攻撃的になったり、来客への恐怖から近くにいる飼い主に噛みつくなど、八つ当たりとしてそのような行動が現れることもあります。
⑤隠れて出てこない
猫は危機回避能力が高いので、ストレスから逃れようとして安全な場所に隠れることがあります。
そんなときは、猫がどのタイミングで隠れてしまったのかが分かると、猫にとっての嫌なものが分かりますよ。
⑥いつもと違う場所で爪を研ぐ
猫が多頭飼いによるストレスを感じている場合、自分のなわばりを示すために色々な場所で爪とぎをすることがあるそうです。
⑦走り回る・激しく鳴く
また、通常よりも激しく鳴いたり走り回ったりするときにもストレスがたまっていることがあります。
夜中によく見られるのが特徴的で、成猫の場合は、運動不足などで有り余ったパワーを発散するために走り回るようです。
そして高齢猫の場合は、痴ほうや 自分自身の体調の変化への不安などから、夜鳴きをするようになると言われています。
⑧粗相が増える
今までトイレでできていたのに、粗相が増えるのもチェックポイントです。
トイレの場所や形が変わったり、同居猫が増えることがきっかけで粗相をしてしまうこともあります。
⑨脱毛
何もしていないのに猫の毛がやたらと抜け落ちるときは、緊張や恐怖などの強いストレスがかかっていることが考えられます。
2.猫のストレスの5大要因
猫のストレスサインが分かったところで、では、猫のストレスを軽減するために、考えられる猫のストレスの原因を探ってみましょう。
①環境の変化
猫にとっての環境の変化は多岐にわたります。
いつも使っているおもちゃや食器、ベッドなどが変わることに敏感に反応する子もいるでしょう。
また、留守番の時間が突然長くなったり、それにともない食事の時間が変わったりすれば、少なからずストレスになります。
そして、引っ越しや結婚・出産によって家族が増えることも、猫にとって大きな環境の変化です。
②大きな音
猫は聴覚が鋭いため、大きな音がとても苦手です。
掃除機の音や工事の騒音、雷や花火の音から、時には飼い主の大きな声も猫にとっては大音量に聞こえています。
③適切な環境じゃない
猫の日常生活において支障をきたすようなことがあれば、適切な環境じゃないと言えます。
例えば「爪とぎができない」「トイレが汚れている」「上下運動ができない」「落ち着ける場所がない」「刺激がなくつまらない」といった状況があげられます。
④外敵
外敵と言っても外にいる敵だけでなく、外敵のような存在を感じたとき強いストレスになります。
最もよくある事例は、相性の悪い猫との多頭飼いです。
猫以外のペットを同じ空間で飼う場合も同様ですね。
また自分のテリトリーが侵される「来客」も、人好きな猫以外にとってはストレスになります。
隠れて出てこなくなる子もいるでしょう。
そして、時には飼い主もストレスになります。
猫の気持ちを無視して執拗に構いすぎたり、お腹や手足などの触られたくない部分を触られ爪切りをされたり、お風呂に入れられたり、といったこともストレスになりやすいです。
⑤運動不足
室内飼いの猫は、行動範囲が限られるため運動不足になりがちですが、もともと狩猟動物である猫は体を動かすことが大好きなので、運動不足は大きなストレス要因になります。
3.猫のストレス解消法チェックリスト
それでは、猫のストレスを解消するために、以下のことができているか、チェックしてみましょう。
✅ 環境の見直し
□ 遊んだり運動できるスペースを確保する
□ 家具やキャットタワーなどの高い場所を用意する
□ 高いところだけでなく、安心できる狭い場所や暗い場所も用意する
□ いつでも清潔な水を飲めるようにする
□ トイレ環境を整える
□ 爪とぎの場所を複数用意する
✅ 接し方の改善
□ 猫が喜ぶコミュニケーションをとる
□ 大きな声を出すのを控え、小さい声で優しく話しかける
□ ごちそうやおやつを時々あげる
まとめ・・・動画で観る
猫がいつでも快適に過ごせるよう、普段からストレスをためないように気をつけてあげたいですね!
コメント