野良子猫を触ると母猫は育児放棄する!その理由と見つけたときの対処法

保護猫

野良の子猫を見つけたとき、安易に触ったり撫でたりしてはいけないことをご存知でしたか?
実は我が家のかれんともみじは、子猫のとき人間に触られたことが原因で母猫に育児放棄をされ、保護されました。

YouTubeチャンネル かれんともみじの「快適猫暮らし」より

今回は、なぜ人間に触られた子猫の育児放棄が起きるのか、その理由をぜひ知っていただきたいのです。
そして野良子猫を見つけたときはどうすればいいのか、対処法もご紹介します。

かれんともみじが保護された経緯

我が家に来た頃のかれんともみじは、ヒゲが短くちょん切られていました。
人間に虐待された証拠ですね。
そして人間に触られたこの子たちは、母猫に育児放棄されたのです。
その後、母親を呼び鳴いているところを運よく発見され、保護されましたが、もし見つかっていなければ命を落としていたかもしれないのです。

人に触られた子猫が育児放棄される理由

もちろん虐待はもってのほかですが、道端や公園で見つけた野良の子猫を可愛そうだと思い、つい触ってしまうこともあるかもしれませんよね。

でもちょっと待ってください。

母猫は近くにいて食べ物を探しに行っただけかもしれません。
もし1匹でも触ってしまったら、母猫はその子を見捨て、触られていない子猫だけを連れていなくなってしまいます。

一体どうしてなのでしょうか?

それは、猫は視力が弱いため、生まれたばかりの自分の子供を判断するときは嗅覚を頼りにしています。
そのため人間に触られそのニオイが付いてしまった子猫は、自分の子供ではないと判断し、危険なものとして遠ざけようとしてしまうのです。
母猫が他の子猫たちを守るために、当然の行動をしたということが分かりますよね。
かわいいからとむやみに子猫を触ってしまうとその子の命を奪ってしまうことにもなりかねないのです。

とはいえ、子猫を見つけたときには既に育児放棄をされている場合も考えられますよね。

子猫を見つけたときはどうすればよいのか?

【1】まず確認すること

まずは触らず、以下の3点をチェックしましょう。

① 子猫が弱っていないか
② 母猫がお世話をしにきているか
③ 兄弟猫が周囲にいないか

兄弟猫が周囲にいる場合は、母猫が一時的に離れているだけかもしれません。
子猫が弱っていないようであれば、1~3日観察しましょう。

【2】母猫がいる場合の対応

母猫が出てくれば、子猫が独り立ちするまで見守るのも一つの手段です。
ただし餌を与えると、猫がその場所に居つき、また次の子猫が産まれてしまいます。
餌をあげるのであれば不妊手術を行い、自分の飼い猫または地域猫として責任を持って管理する必要があります。

もし自宅の敷地内で子猫を見つけそこに居られては困る場合は、できるだけ捕まえて移動させることはせず、猫が自分から引っ越しをするように猫にとって居心地の悪い環境を作りましょう。
子育て中の猫は、安全な場所を求めて何度も引っ越しをする習性があります。
そのため、猫が隠れられる場所をなくしたり、嫌なニオイや音を出したりするのが効果的です。

もしその子猫を飼いたい場合は、子猫の体と心の発達のためにも離乳するまで待ちましょう。

【3】母猫がいない場合の対応

子猫が弱って動けなくなっていたり、よちよち歩きでミャーミャー鳴いていれば、そのままにしておくと命の危険があります。
猫は母猫がそばにいれば叫ぶように鳴くことはありません。
子猫が必死に鳴いているのに母猫がそばにいないということは、育児放棄された可能性が高いと言えます。

子猫を保護するときは、最期まで面倒を見る覚悟で臨みましょう。

保護したらまず毛布などでくるみ保温して、すぐに猫用哺乳瓶子猫用ミルクを購入します。
数時間おきに最低1日4回以上授乳させる必要があるのです。
歯が生えていれば子猫用フードでもOKですが、牛乳は下痢をするので与えないようにしましょう。
夜間などで入手が困難な場合は、緊急処置として牛乳やスキムミルクを薄めて、スポイトなどで与えますが、翌日からはすぐに猫用ミルクに切り替えます。

そして、保護したらできれば自宅に連れ帰る前に動物病院で診察し、健康状態のチェックやノミ・ダニの駆除、野良猫に多い感染症の検査、ワクチン接種について相談します。
先住ペットがいる場合は、感染症の結果が出てノミ・ダニの駆除ができるまでは部屋を隔離し、子猫とのふれあいも控えましょう。

一時的な保護であっても、子猫の命への大きな責任が生じることを忘れず、迅速かつ適切な対応が大切です。
飼い主を探したい場合は保護猫団体に相談したり、里親募集サイトやアプリを活用したり、近隣住民や知人に声をかけるなどして、早めに対処するのが良いですね。

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