猫に健康で長生きしてもらうために、何ができるでしょうか?
今回は、猫の長生きの秘訣や、年齢別に注意するポイントをご紹介します。
猫に長生きしてもらうコツ
猫に長生きしてもらうために気をつけるポイントを6つ、ご紹介します。
1)食事
どの栄養成分が体に良いとかは、一概に言えません。
しかし最も重要だといえることは、猫の年齢に合ったフードを、体重に合わせた量に量ってあげることですね。
猫の太りすぎの原因の多くは、ごはんやおやつの与えすぎだそうです。
2)環境
猫にとっては、ストレスの少ない環境が長生きにつながります。
次の5つの環境は、必ず用意しておきましょう。
- 隠れる場所や自分だけのスペース
- 少し高いところでくつろげる場所
- 新鮮なお水
- 清潔なトイレ
- 爪とぎ
特にトイレは、汚れていると用を足すのを我慢してしまい、病気に繋がることもありますので、こまめな掃除が必要ですね。
また、年をとると人間と同じように、関節が痛んだり運動能力が落ちたりします。
高齢になったらトイレや食事の場所に段差がないか、低い場所にも休めるスペースがあるかなど、環境の見直しをしましょう。
3)暮らし方
室内飼いの猫は、外飼いの猫に比べて平均寿命が長いことが分かっています。
家の外は、ウイルスや寄生虫などの感染症にかかるリスクが高く、交通事故や外敵に襲われ、けがを負う危険性もあります。
そういう意味でも、猫は室内で暮らした方が長生きしやすいことが分かりますね。
4)運動
室内飼いの方が長生きしやすいとはいえ、もともと野生だった猫が家の中で暮らすのは、ストレスが溜まりそうですね。
家の中でも運動量が確保できるようなスペースや、おもちゃを用意してあげ、遊べるようにしましょう。
おもちゃでの狩りごっこは、猫の狩猟本能を満足させ、ストレスを減らします。
また、猫は7~10歳になると太りやすくなるため、体重管理のためにも運動は必要です。
5)歯磨き
実は、3歳以上の猫のおよそ8割が、歯周病リスクを抱えていると言われています。
歯磨きをしないと歯垢がたまり、そのまま放置すると歯周病菌の温床となるのです。
悪化すると、歯が使い物にならなくなり、ごはんが食べられなくなり衰弱することもあるのだとか。
さらに、口の中で増えた歯周病菌が血管や気管に入り込んで全身に回り、心臓・肝臓・腎臓といった重要な器官に悪影響を及ぼします。
これを防ぐには、歯のブラッシングが一番効果的です。
子猫の時期から慣れさせることができればよいですが、どうしても嫌がる場合は、飲み水に液体デンタルケアを混ぜたり、おやつ代わりにデンタルガムをあげたり、噛んで遊ぶデンタルトイを使うなどの、できることをやっていきましょう。
6)病気の早期発見
猫に長生きしてもらうためには、普段から猫の行動を観察していれば、病気のサインに気づきやすくなり、早期発見の手掛かりになります。
よくある病気のサインは、次の8つです。
- 痩せてきた
- 食欲が減った
- 食欲がありすぎる
- 遊ばなくなった・隠れる・じっとしている
- 水をよく飲むようになった
- 排尿の回数が多くなった・血尿が見られる
- 食事や環境の変化がないのに下痢が続く
- グルーミングしない・毛ヅヤがない
これら以外にも、普段と様子が違うことがあれば、獣医さんに相談しましょう。
また、家で見るだけでは限界があります。
早期発見のためには、定期的な健康診断も重要ですね。
年齢ごとの注意点
1)子猫期 1~6ヶ月
人間でいう0~11歳に当たります。
好奇心旺盛で、最も活発な時期です。
この時期から車や病院を経験し、慣れておくと後々良いと言われます。
2)青年期 7ヶ月~2歳
人間でいう12~27歳に当たります。
だんだんと単独行動を好むようになってきます。
この時期は、口や耳・体をちょっとしたときに触り、触れられることに慣らしておきましょう。
3)成猫期 3~6歳
人間でいう28~43歳に当たります。
若くして発症する病気もあるため、この頃から1年に1回は健康診断をすることが勧められています。
4)壮年期 7~10歳
人間でいう44~59歳に当たります。
寝ている時間が増え、運動量が減ってくる時期です。
太った猫の方が、糖尿病や尿路結石、関節炎などの病気にかかりやすいため、体重管理に気をつけましょう。
また、この頃から1年に2回は健康診断をした方が良いようです。
5)高齢期 11~14歳
人間でいう60~75歳に当たります。
この頃には、90%の猫が関節症になると言われています。
トイレや食事の場所、寝る場所は、バリアフリーを心がけたいですね。
ちょっとした行動の変化が病気のサインになりますので、食事量・体重・トイレの回数など、注意を向けておく必要があります。
6)老猫期 15歳以上
人間でいう76歳以上に当たります。
目や耳が悪くなったり、認知症を発症することもあります。
爪を研がなくなった、グルーミングをしなくなった、粗相をするようになった、気性が荒くなった、遊ばなくなった、大きい声で鳴くようになった…
など、小さな行動の変化でも見逃さないようにしたいですね。
動画で観る
多くの猫たちの健康のために、少しでも参考になれば幸いです。
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