実は…飼い主が寝ている間に猫がしている意外な行動7選

猫の生態

夜、部屋の明かりが消え、あなたが眠りについたあと。
その時間、猫が何をしているのか考えたことはありますか?

朝までずっと寝ている――そんなイメージがあるかもしれません。
けれど実際は、あなたが眠っているときにも猫には猫の時間があります。

夜のあいだ、猫はどんな行動をしているのか、順番に見ていきましょう。

夜中に猫がしている7つの行動

①寝たり起きたりをくり返す

猫は、人のように夜まとめて眠るタイプではありません。
一度眠ったら朝まで深く眠り続ける、というわけではなく、実際には、短い眠りを何度もくり返しています。
うとうと眠り、少し目を覚まし、また体勢を変えて眠る…
そのサイクルが、一晩のあいだに何度も起こっています。

成猫の睡眠時間は1日およそ12〜15時間ほどといわれていますが、その多くは、深い眠りではなく浅い眠りです。
いわば、“半分起きているような状態”が長く続いている、と考えるとわかりやすいかもしれません。

例えば夜中にあなたが寝返りを打っただけで、猫がぱっと顔を上げることはありませんか?
あれは音に敏感というより、常に周囲の変化を感じ取れる眠り方をしているからです。

この睡眠スタイルは、野生で暮らしていた頃の名残だといわれています。
いつ危険が迫るかわからない環境では、完全に無防備になるわけにはいきませんでした。
すぐ動ける状態を保つことが、生き延びるために必要だったのです。

また、猫は夜行性と思われがちですが、実際は明け方や夕方に活動が高まる“薄明薄暮性”。
一旦寝て目を覚ますことは、特別なことではありません。

起きたついでに寝る場所を変えることもあります。
少し涼しい床に移動したり、高い場所に上がったり…
その日の気温や気分に合わせて、落ち着く場所を選び直しているのです。

眠っているように見えても、猫の夜は完全なオフではありません。
断続的に目を覚ましながら、周囲の気配を感じ取り続けています。

②家の中の見回りをする

夜中にふと目を覚ましたとき、猫が部屋をうろうろしていることはありませんか?
静かに廊下を移動していたり、
棚の上に上がっていたり…
あれは、なんとなく歩き回っているわけではありません。

猫にとって家の中は大切な縄張りのため、安心して過ごすためには、「いつも通り」であることを確認する必要があるのです。

部屋の隅の匂いをくんくん嗅いだり、家具の角に体をすりつけたりするのは、環境の情報を集めているからです。
窓やドアの近くをチェックするのも、外の気配に変化がないかを感じ取るためですよ。

来客があった日や家具の配置を変えた日、窓を開けて外の空気が入った日などは、とくに見回りが増えることがあります。
匂いや空気の流れが変わると、「安全かどうか」を確かめたくなるのでしょう。

歩きながら爪とぎをしたり体をこすりつけたりするのは、自分の匂いを残すためかもしれません。
それによって「ここは自分の場所」と再確認し、安心感を取り戻しているのですね。

ちなみに猫は暗闇でもある程度は見えますが、完全に視界がきくわけではありません。
寝る前に小さな物や危険になりそうな物を片づけておくと、夜の事故防止にもつながりますよ。

ただ歩いているように見えても、猫にとっては大切な確認作業です。
夜の見回りは、落ち着いて眠るための準備かもしれませんね。

③夜の大運動会

突然、全力で走り出す!
勢いよくジャンプして、方向転換!
そして物が落ちる音…
いわゆる“夜の大運動会”ですね。

夜だから活発になる、というよりも、日中に使いきれなかったエネルギーが一気に出ていることが多いようで、室内で過ごす時間が長いと、どうしても体力は余りがちになります。

刺激の少ない日ほど、急にスイッチが入ることがあります。
走る、跳ぶ、追いかける…!
その動きは、本来の狩り行動に近いものです。

物を落とす行動も、わざと困らせようとしているわけではありません。
落ちる動きや音は、本来の狩り行動を刺激します。
暗い中で物が動くと、反射的に追いかけたくなる。
その延長で、物が床に落ちることもあります

深夜の静かな空間は、小さな刺激がより強く感じられやすい時間帯でもあります。
つまり、誰かに見せるためではなく、本能に近い反応なんです。

毎晩続くようなら、寝る前にしっかり遊ぶ時間を作ってみてください。
上下運動ができる環境や、短時間でも集中して追いかけられる遊びは効果的です。

また、運動会の最中に過度に反応しすぎないことも大切です。
「夜に騒ぐと相手をしてもらえる」と覚えると、習慣になることがあります。

夜の大運動会は珍しいことではありません。
エネルギーの出口が足りないときに起きやすい、猫なりの発散行動なのです。

④飼い主の顔をのぞき込む

夜中にふと目を覚ましたとき、すぐ目の前に猫の顔があって驚いたことはありませんか?
あれは、驚かせようとしているわけではありません。

じっと見つめたり、そっと鼻を近づけたりするのは、あなたの様子を確認しているからなんです。

ちゃんとそこにいるかな?
起きていないかな?
いつも通りかな?

そんなことを確かめているのかもしれませんね。

猫にとって、あなたの匂いは安心材料なので、近づいて匂いを感じることで、落ち着こうとしていることもあるんですね。

外で物音がしたときに、部屋の様子とあわせてあなたを見に来ることもあります。
もし猫の顔が近くにあって驚いても、急に大声を出したり、強く払いのけたりしないでくださいね。
猫の方もびっくりして、それが不安やストレスにつながることもあります。

夜中に近づいてくるのは、ただ気まぐれではありません。
そこには、確認と安心という理由があるのでしょう。

⑤飼い主のそばで一緒に眠る

夜のあいだ、いつの間にか布団の中に入り込んでいる猫…
足元に重みを感じて目が覚めることもありますよね。

とくに寒い季節は、あなたの布団は猫にとって絶好の寝場所です。
体温があって、やわらかくて、安心できる匂いがする。
これ以上ない条件がそろっています。

ぴったり体をくっつける子もいれば、少し距離をとって丸くなる子もいます。
頭の近くに来る子、足元を選ぶ子、場所の好みには個体差があるのです。

体の上に乗られると、正直少し重いこともありますよね。
寝返りが打ちづらくて目が覚めてしまうこともあるかもしれません。

それでも、無防備な状態で眠るということは、そこが安全だと感じている証拠です。

猫は本来、単独行動を好む動物です。
警戒心も強い生き物です。
その猫が、あえてあなたのそばを選んで眠っている…

それは甘えというより、「安心できる場所を選んだ結果」といったほうが自然かもしれません。
同じ空間で眠る時間は、猫なりの信頼の形です。

⑥腹ごしらえする

夜の静かな時間に、カリカリとフードを食べる音がすることがあります。

日中はあまり食に積極的でないのに、夜になると食べ始める…
そんな子もいるようです。
その理由のひとつは「環境の静けさ」。
というのも、とくに控えめな性格の猫ほど、人の動きや物音があるあいだは、どこか落ち着かないと感じていて、周囲が静かになってから、「今なら大丈夫」と動き出す傾向があります。

また、「食べてから眠る」という順番が習慣になっている場合も。
猫の体内時計はかなり正確で、毎晩ほぼ同じ流れで行動することがあります。

少しお腹を満たしてから、落ち着いて眠る…
それがその子なりの夜のルーティンになっているのですね。

また日中に十分食べている場合でも、夜に少量を分けて食べるスタイルの猫は珍しくありません。

夜中のひと口は、わがままでも気まぐれでもなく、猫なりのリズムの一部なのかもしれませんよ。

⑦飼い主を起こそうとする

眠っているところに乗ってくる。
顔を前足でちょんと触ってくる。
あなたを探すように鳴き出す。

かわいらしいけれど、できればそのまま寝かせてほしい…
そう思うこともありますよね。

これは単なる確認ではなく、あなたの反応を引き出そうとする行動です。

理由は、明け方に活動が高まりやすい習性も関係し、
お腹が空いた
トイレが気になる
退屈だからかまってほしい
などが考えられますよ。

そしてもうひとつ大きいのが、「前に起こしたらいいことがあった」と学習してしまったということです。

起きてごはんをあげたり、声をかけたりすると、“起こせば応えてもらえる”と覚えます。
つまり、猫はとても学習能力が高いため、行動と結果を結びつけるのがとても上手なんですね。

もし寝ているときに猫が起こしにきて困っているのであれば、まずは、なぜ起こしているのかを考えてみましょう。

空腹が原因なら、自動給餌器を使う。
トイレが理由なら、寝る前にきれいにしておく。

原因を減らす工夫をすることで、行動が落ち着くこともありますよ。

そして一番避けたいのは、毎回すぐ反応してしまうことです。
応じ続けるとそれが習慣になるので、心を鬼にして、あえて反応しないこともときには必要です。
夜中のアピールにも理由はあり、習慣化を防ぐ工夫も大切です。

まとめ ※動画で観る

あなたが眠っているあいだも、猫には猫の時間があります。

夜に動き回ったり、朝早く起こされたりすると、少し困ってしまうこともあるかもしれません。

それでも、その行動の多くは、安心できる場所で過ごしているからこそ見せるものです。

夜の出来事も、猫なりのリズムや理由がある。
そう思っていただけたら嬉しいです。

そんな猫たちの夜の行動を、動画👇でご覧ください。

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