猫がごはんを食べない9つの理由と対処法

猫の健康

「猫がごはんを食べてくれない問題」にお悩みではありませんか?

今回は、猫がごはんを食べない理由と対処法を解説します。
いったいどんな原因があるのでしょうか?

猫がご飯を食べない理由

【体調が原因の場合】

①ストレス

引っ越しをして新しい環境になったり、
見知らぬ人が家に来たり、
新たに別のペットを迎えたり…
といったことが大きなストレスとなり、ごはんを食べなくなることがあります。

多頭飼いだと他の猫に食べられてしまったり、
食事を見張られることに恐怖やストレスを感じたりして、
食べなくなることも。

また、食事環境に原因があることもあります。
食事場所がトイレに近い、
周囲が騒がしい、
など問題があるかもしれません。

さらに、食器が汚れている、ヒゲが食器に当たるのがイヤ、
というように、器が原因になることもあります。

②季節

猫の食欲は3~4ヶ月周期で変わると言われ、季節の変化が原因とされています。

特に、夏の暑い時期に食欲が落ちる子が多いようです。

③運動不足

運動不足が食欲に影響することがあります。
体を動かしていれば、お腹が空きません。
ですので、たっぷり遊べばお腹が空いて食べてくれるかもしれませんね。
体を動かすことは、ストレスの解消にもつながるでしょう。

④発情期

避妊・去勢をしていない猫の場合は、発情期になると食欲が低下します。
これは、食欲より異性への興味が勝っているからだとか。

発情期は日照時間の長さに影響されるため、夜も明るい部屋で過ごす室内飼いの猫だと、しょっちゅう発情することもあるようです。

⑤老化

年を取ると、食べ物を噛む力や消化能力が衰えます。
さらに、活動量の低下や、嗅覚が衰えてフードのニオイを感じにくくなることから、若い頃より食が細くなったと感じることもあります。

⑥病気

老猫でもないのに、
ごはんを食べずに寝てばかり…
水も飲まずに元気がない…
という場合は要注意です。

「吐く」「下痢をする」「息が荒い」などの症状があれば、早めに病院で診断を。
成猫の場合は、24時間以上食事を抜くと低血糖になるそうですので、食事を抜いて長時間経過していれば、症状がなくても病院へ行った方が良いですね。

【フードが原因の場合】

①偏食

猫はもともと偏食で、味だけでなく、食感やのど越しなどにも猫それぞれの好みがあります。
特に香りには敏感で、好きな味や香りではないフードだと、食べなくなることがあります。

そして、離乳期によく口にしていた味やニオイ・食感を好み、今まで食べたことのないものを拒否します。
また、食べた直後に吐いたなどの嫌な体験とフードが結びつくと、食べなくなることもあります。

②いつも同じで飽きた

同じフードばかり食べて嫌がる場合は、栄養に偏りがあるため別のものを食べて、不足する栄養分を本能的に補おうとしている、という説があります。

フードを変えると食べることもありますが、
「フードが冷たくて嫌」で食べなかったり、
「食べなければもっと美味しいものがもらえる」と学習している可能性もあります。

③フードの酸化

ドライフードは、封を開けた瞬間から酸化が進み、劣化するため、開封してから1ヶ月以内に食べきることが推奨されています。
酸化したフードは栄養が失われるだけでなく、風味が落ちて美味しく感じられません。

猫にごはんを食べてもらう対処法

①リラックスできる環境を作る

例えば、引っ越しなどの環境の変化があるときは、普段からお気に入りの毛布やおもちゃを用意してあげると安心しやすいです。

そして、食事やトイレ・休憩・睡眠といった、猫の生活に必要なことが安心してできる環境づくりが大切です。
エアコンなどで生活空間の気温を調整しましょう。
食事場所は猫トイレから離れた静かな場所に設置し、食事のときは声をかけないようにしましょう。

②よく遊ばせる

猫が運動不足になって食欲が落ちないよう、猫がよく遊べるようにしましょう。
上下運動をできるように、キャットタワーや安全な家具を設置したり、猫じゃらしなどで一緒に遊んであげたりすることで、運動不足を解消できます。

③食器を変える

食器は、ヒゲが当たりにくい平たい形状のお皿にしましょう。
プラスチック製よりも陶器製の方が、匂いや細菌がつきにくいです。
毎回きれいに洗いましょうね。

また、老猫は筋力が衰えてくるので、首を下げて食事するのが苦痛です。
高さのある食器にするか、台の上に置いてあげるとかがむ必要がなくなります。

④小分けであげる

ごはんの時間や回数を、猫の生活サイクルに合わせてみるのも良いですね。
猫はもともと狩りをする生活で、「狩る→食べる」を毎日10回以上繰り返していました。
そのため、何回かに分けて少しずつ食べることを好みます。

できるだけ新鮮なものを食べられるように、おでかけや仕事に行っている間にもあげられる、自動給餌器などを利用すると良いかもしれません。

⑤与え方を工夫する

狩りでは体温の残った獲物を食べるため、フードを少し温めると猫の食欲が増すことがあります。
また、温めると香りが立ち嗅覚を刺激するので、老猫でも食欲がアップするかもしれません。
それから、フードに猫用のふりかけをかけて、食欲を刺激する方法もあります。
部屋のあちこちにフードを置いて狩りの気分を味わってもらう、
転がすとフードが出てくるおもちゃを使って、遊びながら食べるようにする、
といった方法であれば、ストレス解消にもなり一石二鳥ですね。

Bitly

⑥フードを変える

フードにもさまざまな種類があります。
粒の形や食べ応え、水分量、フレーバーなどが異なる複数のフードを用意して、猫の好みを探ってみましょう。

ただし、いきなり全部切り替えてしまうとお腹を壊すことがありますので、今までのフードに混ぜながら、少しずつ変更しましょうね。

⑦おやつを控える

おやつは猫の嗜好性を考えて作られているため、おやつばかりを食べていると、キャットフードの味が物足りなくなってしまい、食べなくなってしまいます。
猫の栄養や健康のことを考えると、おやつはあげすぎないように気をつけた方が良さそうですね。

動画で観る

猫の食欲が落ちるのは、例え元気でも心配ですよね。
動画はこちらになります。

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