猫にとって「これは幸せ!」と感じるほど嬉しいこととは、一体どんなことでしょうか?
猫に好かれるためにも、さっそくチェックしてみましょう!
猫が大好きな15のこと
①寝ること
猫の語源は「寝子」と言われるほど、いつも眠っているように見える猫。
1日に平均して16~17時間程度の睡眠が必要なんだとか。
子猫や老猫であれば、20時間以上寝ることもあるそうですよ。
なぜ猫はそんなに寝るのでしょうか?
その理由は、野生時代の習慣にあります。
猫などの肉食動物は、動物を1匹捕ることができれば、必要なエネルギーや栄養分を補給できます。
そのため、栄養価の低い草を食べる草食動物に比べると、短い時間で食事を終えることができるのです。
また、狩りには体力が必要なため、狩りと食事以外の時間を寝て過ごし、体力を温存しているのですね。
そのような野生時代の名残で、猫はよく眠るように進化したというわけです。
②高いところに上ること
猫は冷蔵庫や棚の上、キャットタワー、ときには鴨居の上やエアコンまで、とにかく高いところに行きがちです。
なぜなら、高いところは見晴らしがよく、襲われる危険性も少ないことから、安全に周りを見渡せます。
さらに猫は、平衡感覚に優れているので、高い場所はリスクよりもメリットの方が大きいのですね。
また、相手より優位に立つために高いところに上ることもあるようです。
③毎日同じ日課をこなすこと
休日なのに、猫に起こされた経験はありませんか?
「もっと寝ていたいのに…」と不満も爆発しそうですが、猫はあなたをイライラさせたいわけではありません。
猫は、毎日同じルーティンをこなすことが大好きなのです。
平日の午前7時にごはんをあげると、休日も例外なく午前7時にごはんを催促します。
猫の体内時計は、思っている以上に正確なのです。
また、猫は「薄明薄暮性」という、明け方と夕暮れに活発になる習性があります。
そのため、飼い主より早起きな猫は多いでしょう。
④ニャルソック
猫の「ニャルソック」とは、窓辺から外を警備するように眺めている様子を指す言葉であることはご存知でしょう。
では、猫がニャルソックをする理由は何でしょうか?
猫はなわばり意識が強いため、周囲を警備しているのです。
自分が暮らす家と窓から見える範囲は自分のテリトリーだと思っており、周囲に怪しいものがいないか、パトロールしているのですね。
また、室内飼いをしている猫にとって、窓の外に広がる景色はとても刺激的です。
家の前を行きかう人や車、他の猫はもちろん、鳥や虫などを目で追って楽しんでいます。
⑤ビニール袋がこすれる音
ビニール袋がこすれるときの「カシャカシャ」「ガサガサ」という音に、猫が反応することはありませんか?
この音は、小動物が動くときに出る音に似ており、猫が本能的に反応してしまうそうです。
猫のおもちゃにも使われるくらい、猫にとって魅力的な音です。
そして何より、おやつやドライフードが入った袋をガサガサしたときの反応の速さったらないですよね 笑
⑥流れる水
猫は水をあまり飲まない動物で、水にぬれることも苦手なはずですが、水道の蛇口をひねると興味津々に寄ってくることがあります。
なぜ猫は流れる水が好きなのでしょうか?
猫は、溜まっている水よりも流れている水の方が新鮮できれいなことを、本能的に知っています。
流れていない水は、雑菌が繁殖しやすいのです。
さらに、猫には動いている物を追いかける習性があります。
流れている水に対してもそうで、シンクやシャワーの水を捕まえようと、必死になる猫もいます。
⑦爪とぎ
新品の家具だろうが壁紙だろうが、私たちの気持ちにおかまいなく、猫は爪を立ててガリガリと傷をつけてしまいます。
この行動の最大の理由は、古くなった爪を取り除いて、常に新しい爪を出しておきたいという生理的な欲求です。
他にもマーキングやストレス発散などの意味もありますが、いずれにせよ、猫にとっての爪とぎは、トイレに行くのと同じくらい生理的で当たり前のことです。
家具や壁を傷つけられたくなければ、それらを保護するだけでなく、猫がいつでも爪とぎできるように、家のあちこちに爪とぎを置いてあげましょうね。
⑧日向ぼっこ
暑い砂漠地帯に住んでいた猫の祖先は、その頃からやわらかい日差しが心地よい木の上で体を温め、エネルギーを蓄えていたそうです。
そのため、日向ぼっこは猫の本能でもあるのです。
また、太陽の光を浴びると、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌され、精神が安定する効果があるとか。
そして、ポカポカと日の当たる場所で眠ると、眠りの質が良くなり、目覚めた猫は元気満タン!
活発に行動することができます。
⑨狭いところに入ること
段ボール箱や紙袋、タンスの引き出しや家具の隙間…
猫は暗くて狭いところに入りたがりますよね。
野生時代の猫にとって狭い場所は、一度手にした獲物を他に奪われないための安全スペースでもあり、また、敵から襲われないために身を隠す場所でもあります。
さらには、暗くて狭いところにはネズミなどの獲物が隠れているのではないかと、狩猟本能がかき立てられます。
このような野生の習性の名残から、猫たちは物陰に隠れたり、狭いところに入るわけですが、現代の家猫たちはそんな中にすっぽりおさまって満足し、そのまま安心して眠ってしまうような姿も頻繁に見られますね。
⑩グルーミング
猫はとてもきれい好きで、1日に何度もペロペロと毛づくろいをします。
猫のザラザラした舌はくしのような働きをし、毛のもつれを防ぐほか、毛についたニオイや汚れを取り除くことで皮膚病や毛玉から身を守っています。
また、夏場は唾液による体温の冷却効果もあります。
そして愛情表現として、同居猫や、ときには人にも毛づくろいをすることがありますね。
⑪飼い主のそばにいること
「猫はクールで単独行動を好む」
とよく言われますが、実際には、
「飼い主に強い愛着を持っている」
という研究結果もあります。
猫は繊細で、飼い主の感情にも敏感です。
飼い主と遊んだり触れ合ったりする時間も大切ですし、ときにはただそばにいるだけでも満足しているでしょう。
⑫遊ぶこと
猫にとって遊ぶことは、狩りの本能を満たす楽しいことです。
1~2歳までの猫は、とにかく遊ぶのが大好きなので、毎日10~15分は遊んであげましょう。
高齢猫は、動くのがおっくうになったり、遊ぶことに興味がなくなりがちですが、運動不足解消や認知症予防のためにも、遊びを通してほど良い刺激を与えてあげるといいですね。
若いころのように、走ったりジャンプはできなくなっても、手でつかもうとしたり、目で追いかけようとしたりするだけでも十分です。
⑬撫でてもらうこと
猫は、犬ほど触られることが好きではないイメージもありますが、実は多くの猫にとって、飼い主に撫でてもらうことは大好きなことです。
それには次の4つの理由があります。
一つ目は、幸せホルモンが分泌され、癒されるから。
二つ目は、母親のぬくもりを思い出し、甘えたい気持ちが満たされるから。
三つめは、大好きな飼い主に自分のニオイをつけ、安心できるから。
そして四つ目は、ただ単に気持ちがいいからです。
猫の舌が届かない顔周りや頭を撫でてあげると、うっとりとした表情で喜んでくれるでしょう。
⑭おやつをもらうこと
フードよりも嗜好性が高いおやつは、パッケージを見ただけで興奮する猫も多いですよね。
しかもコミュニケーションを取りながら与えられるので、
「おやつは美味しくて楽しい!」
と猫も思っているはずです。
⑮暖かいこと
冬の暖房器具の前やホットカーペットの上、こたつの中などに、猫がででーんと陣取っていることはありませんか?
体温調節が苦手な猫は、暖かい場所を好みます。
また、猫の鼻は温度を感じ取るセンサーの役割があるため、猫は暖かい場所を見つける天才でもありますね。
猫に幸せになってもらおう!
何気ない日々の中に、猫が幸せを感じる瞬間はたくさんあります。
ぜひ猫の大好きなことを覚えて、幸せに過ごしてもらいましょうね!
コメント